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個人事業主の年収の平均、個人事業主の年収の考え方(意味)に関して

個人事業主の年収

個人事業主の年収を計算しているイメージ

これから開業される方などは、一般的な個人事業主の年収がどのくらいか、少し興味を持たれることもありますよね。

個人事業主の年収に関しては、その意味合いが複数あったりしますが、基本的には、どれくらい儲かったかを年収と呼んでいます。自営業と言うとオーナー企業の経営者も含めることがあるのですが、ここでは自営業者の中でも個人事業主に絞って説明をしております。

ただ、中には、売上高を年収と表現することもあり、書類によっては売上高の記載を意図して「年収を書いてください」となっていることもあります。きちんと理解しておかないと、書類の作成の際などに過った年収を書いてしまうことになるので注意が必要です。

また、個人事業主の年収の平均などに関しても、興味を持たれる方が多いですので、こちらで記載したいと思います。

年収に関しては各々の方々の努力次第で大幅に差が付くのですが、開業後はまずは個人事業主の平均年収を目指そうと言うことで、それを目標として、モチベーションにつなげていっても良いかもしれませんね。

個人事業主の年収の考え方(意味)

冒頭でも述べましたように、「個人事業主の年収」と言っても、書類や人によって、指し示す金額が異なることが多いのです。これが結構ややこしいので、下記の確定申告書の実物の写真を使って、具体的に説明したいと思います。

まず第一の意味合いとして、収入金額(売上高)を指し示すことがあります。下記の申告書の左上の緑色の部分に「収入金額等」と縦書きで書かれています。確定申告の際には、こちらに個人事業の収入金額(売上高)を書くのですが、こちらは必要経費を差し引く前の金額です。

こちらを「個人事業主の年収」の意味とすると、極端な話、収入金額が1,000万円で、損益では赤字になったとしても、年収は1,000万円なのです。なんだか不思議な感じがしますが、これは誤りではなく、確かにその収入金額を年収と表現することは税務や会計の実務上でよくある話なのです。

第二の意味合いとしては、利益の金額を「個人事業主の年収」と表現することもあります。こちらの方が一般的と言えるかもしれません。算式で言うと、以下のようになります。

 

収入金額(売上高)-売上原価-必要経費=利益

 

この利益の部分が「個人事業主の年収」となるのですね。実際に個人として得た利益はこの金額なのだから、この金額を年収と呼ぶことが自然な気もしますよね。白色申告の場合は、下記の確定申告書の所得金額がそのまま利益の金額と同額になります。ですので、所得金額のところを個人事業主の年収と捉えてくださればと思います。

少しややこしいのは、青色申告の場合です。青色申告の場合には、利益から青色申告特別控除の金額を差し引いた金額が所得金額に記入します。しかし、「個人事業主の年収」という意味では、青色申告特別控除前の利益の金額を示すのが一般的です。

稀に、青色申告特別控除後の所得金額の額を年収として記入するように指示している書面もありますので、その場合はご注意ください。

 

ちなみに、資格取得のための専門学校などでは、見込客に対して見せる資料の中で、その資格業の「平均年収」が書かれていることもあるのですが、その場合には収入金額(売上高)を年収として書いていることもあるので、注意が必要ですね。平均年収を高く見せるには、収入金額(売上高)の方を書けばよいので、そのようにしていると思われるのですが、ちょっとややこしいですよね。例えば、税理士の平均年収が3,000万円などと書いてあっても、それは平均売上のことであったりするのです。実際にはそこから人件費を含める必要経費を差し引いたものが、一般的な意味での年収となります。

収入金額を年収と呼ぶ場合、利益の金額を年収と呼ぶ場合があります。

個人事業主の年収の平均

個人事業主の平均年収はいくらになるのでしょうか?ここでは、利益と言う意味での平均年収について説明したいと思います。

国税庁の統計情報によりますと、個人事業(自営業)の平均年収は380万円程度とされています。ただし、こちらは実は、上記で説明した青色申告特別控除を差し引いた後の金額を元に統計が取られているのです。

ですので、青色申告特別控除を差し引く前の利益と言う意味での個人事業主の平均年収は400万円台前半になってくると言えます。

青色申告特別控除65万円(電子申告を利用しない場合は55万円となってしまいます)を使った個人事業主に関しては、380万円+65万円=445万円が年収と言えるのです。

白色申告の方の場合は、380万円がそのまま年収となります。どちらのパターンの方々もいるために、おそらく420万円程度の金額が、個人事業主の平均年収になると推測されるのです。必要経費を過大に計上してしまっているような方もいることが推測されますので、実際にはもう少し多いと言えるかもしれません。

平均的年収は思ったよりも低い?

「個人事業主の年収」の平均について上記で説明いたしましたが、思ったよりも低いと感じられた方も多いのではないでしょうか。

個人事業主といっても、まだまだ駆け出しの状態で赤字となっている方もいますし、利益がかなり大きくなってくると節税のために株式会社や合同会社を作って法人成りする方も多くいらっしゃいます。法人成りした場合は、上記の統計には含まれなくなります。もちろん、年収が3,000万円とか5,000万円となっても、個人事業のままの方も多くいらっしゃいますが、法人成りする方の割合が多くなります。

更に、個人事業を片手間に行っている方々も含まれて統計は出されているため、低くなるのは当然なのかなとは思います。主婦をしながら、少しだけ事業を行っていると言う方もいらっしゃるものです。

そのため、この平均金額は割と妥当な金額と感じております。

個人事業主の年収の中央値

個人事業主の年収の中央値はどのようになるかと言うと、実は240万円程度になると言われています。中央値の方が参考になるという考え方もありますので、一応は掲載しておきました。平均年収となると、一部の高額所得者が平均を引き上げることがあるため、一般的には年収は中央値で確認した方が良いと言えるでしょう。

ただ、前述の通りで、片手間に個人事業を行っている方などがいらっしゃることを考えますと、本業として日々個人事業を行っている方の年収はずっと高いものになると言えるでしょう。

本人次第で年収は大幅に異なる

個人事業主の年収」の意味平均に関して取り上げましたが、本音のところで申し上げますと、平均という部分に関してはほとんど気にする必要はなく、個人事業であっても多く儲ける方は儲けます。

その方の能力や努力に年収は左右されるのです。

これから開業をされる方や、開業したばかりでこれからの成功を目指されている方は、是非目標の年収を達成してくださればと思います。

仕事は年収がすべてではありませんし、それ以上にやりがいなどを優先した方が幸せと言えると思います。しかし、やはり年収と言うのもひとつのモチベーションをなると思いますので、しっかりと事業計画書を設計して、その計画した数値目標に向かって仕事をすることが非常に大切ではないでしょうか。

また、せっかく稼いだお金を少しでも多く貯めるためには、きちんと節税は行ってくださればと思います。ちょっとした節税であっても行っておくと、長い目で見ますと、かなり大きな金額を貯めることができるようになるのです。

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